ハンドルネーム Mura

'04/07/08 一人の青年から一通のメールが自分の元へ届きました。
その内容は、

Z750LTDを購入する事になったので、
Z - LTD Owner's Club LTD - Hokkaidoh への入会希望 との事であった。

本当は Z2 が欲しかったようだが、予算の関係上 Z750LTD になったようだった。

メンバーの少ない、我がクラブとしては、おおいに歓迎である。
と支部長の許可無く、入会を許可する。まぁ洒落で始まったクラブなので(笑)

彼と実際に会うのは、Zミーティング会場の 中山峠駐車場であった。
が、Z750LTDは間に合わなかった。彼はこっそり、TW200を道路向かいの駐車場に止めていたらしい。
自分は記念撮影中に、到着。" まぁ良いか! " 早起きして、豊浦から相棒の Choshi と走ってきていたので
疲れ気味! Choshi (この時彼はBMWR100RS)は相当の寝不足のようだった。

前夜祭から参加の Taka と合流
Taka に Tame Z's の会長さんを紹介して貰う。

来年は参加させて貰おうか!? MSR & Choshi & Taka & Mura
そこへ、メンバーの Gerogero氏登場 実は彼とも初対面

徐々にメンバーが増えていきます。
Zミーティングが終了後、Taka が荷物を八剣山果樹園に置いてあるとのことで
LTD - Hokkaidoh メンバーでのミニツーリング
Mura はTW200 しばらくすると後ろにいた筈なのに見えなくなる。
戻ってみると、Gerogero氏と走ってきた。
聞いてみると、TW200のチェーンが外れて直していたらしい。

この後、Gerogero氏は用事があるとの事で、ご自宅へ
残った4人で、ステーキハウス ヴィクトリアへ

しばらくしてから、Z750LTD 納車したとの連絡有り
見るとミラーの形が違うな ・・・ オリジナルと。

去年彼とは何度走ったのだろうか?

3回は覚えている。

7/23 美瑛町 歩人(ホビット)
8/27〜28 厚沢部(鷲堀山荘)
日程は忘れたけど、登別市 洋食屋 いしかわ
ツーリング以外でも会っていたけど
考えたらそんなに一緒に走っていなかったのかな ・・・ 。
ああ、そうだ、かれは1ヶ月程本州に旅に出ていたんだ。
何で、一緒に走っていなかったか、不思議だ
そうそう、静岡の友達の所に行っていたんだった。
初めての長旅だったらしい。

11月の終わり頃には、ススキノの焼鳥屋で飲み会
方向が一緒だったので帰りタクシーに相乗り
その時思いがけない Mura の発言 ・・・ 。

12月の始めに Choshiの家で飲み会(それだけじゃなかったけど)
周りに急かされて、ある行動を取る(取らされる)
ある人を家まで送る。

翌1月に我が家で飲み会
あれ、この時は何をしたかな??
そうそう、お札、賽子、牌 なんの事だろう。(笑)
最終的にはChoshiがノックアウト!

2月 バイク仲間とトマムへ
改めて感じる。 生真面目な子だな。Muraは!
酔った親父どもが絡む(あっ、俺の事だ!)

後日、決意のメールが届く。
やべっ、おれ刺されるのかな!(全然勘違いであった。ほっ)

彼は、実のところ、去年から長い夏休みが続いていた。
結構気にしていたようだった。周りの親父どもは気にせずからかっていた。

そんな彼は決心をしたようだった。
就職活動を開始した。
大好きなバイクに乗る時間を減らし、猛勉強をしていた。

彼のHPを見ると、バイクに乗りたい気持ちが伝わってきた。
6月に試験が有ると聞いていた。
それじゃ、その後みんなで走ろうか!? と約束をした。

7月の 
カワサキコーヒーブレークミーティング
Zミーティング
テレカラン

楽しみにしていたようだ。
いよいよ最後の試験が(以前聞いた時より増えたようだ)7月3日と聞いた。
あと1週間、がんばれ!

6月29日 18:09 仲間から電話が入った。
支笏湖湖畔線で、バイクで事故にあったと ・・・ 。
後日知ったが、13:30頃の事故で
14:30頃に千歳市民病院に搬送
15:20手術開始

自宅に戻り、嫁を乗せ病院に向かう
しかし、間に合わなかった。

18:58 Mura こと村橋賢一は帰らぬ人となった。

彼はその日の内に、無言で自宅に戻った。
彼の顔は、今にも起きてきそうな表情をしていた。
でも、目を覚ましてはくれませんでした。

享年25 早すぎる若者の死でした。

7/8 千歳に搬送されたままの、Z750LTD を行きつけのバイク屋さんに頼んで引き取りに行きました。
レッカー屋さんの裏の敷地に置かれていました。
押し歩きが出来ない状態と聞いていたが、素直に動いてくれました。
待っていてくれたのだろうか?
テール周りだけが破損していたけど、他は意外な程、綺麗な状態でした。
主を亡くした Z750LTD をしばらく我が家で預からせて頂く事になりました。
車庫に入れた途端、直してあげたくなりました。
自分が持っていたパーツ ・・・ 使えそうです。
形はちょっと変わってしまいますが ・・・ 。
部品を外していきます。シートレールが変形していました。
代わりの部品を付けようとしましたが、螺子穴の位置が合いません。
悔しいです。主を失った彼もまた悔しいと思います。
気が引けましたが、ハンマーで叩いて直そうとしましたが
思った様には、元に形に戻ってくれません。
仕方がないので自分で出来る方法を他に考えました。
螺子穴をドリルで揉んで、大きくしました。
これでリアフェンダーを付ける事が出来ました。
ウインカーはナンバープレートの止め螺子にステーを付けてた。
タンクはずれていました。何カ所かに痛々しい凹みが有りました。

セルは回るのか?
願いを込めてセルボタンを! 回りました。 が、エンジンが掛かりません。
そう、転倒していた為、ガソリンが残っていませんでした。
タンクを固定し直し、ガソリンを入れ、再度 セルを!

あっけない程簡単に掛かりました。

Z750 LTD は生きていてくれました。

寂しいだろうけど、暫くは ・・・ ひょっとしたら一生かな!?
一緒に我が家で暮らそう。

一緒に走ろう

寂しいだろうけど、今暫く、そっちで待っていて欲しい。
そっちに行ったら、みんなで一緒に走ろう!

























富良野 千望峠


2005 HOKKAIDO Motorcycle SHOW

2005 KCBM in Kiroro
Choshi's Z1  Mura's Z750LTD  KZK's ZR-7S

Mura's Z750LTD
形は少し変わったけど、ちゃんと走ってくれました

Mura's Z750LTD
スタッフの吉田さんに了解を得て、君の名前で受付をしてきました。
ステッカーも貼ったぞ。
吉田さんは君のバイクを撮影してくれたよ。
編集長さんは君のバイクを見て膝を付いて手を合わせてくれたよ。

Mura's Z750LTD
コーヒーも入れてきたよ。
カップの色は去年と同じだよ(笑)
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